では具体的にどうやってやるのか?と言うことですが、基本的には現在かかっている曲の小節の終わったら、次の曲の小節の頭に瞬時に切り替えます。というわけで、カットインの肝となる(もっと言うと、音楽をやるならば絶対必要な)小節について説明しましょう。
図にするとこのようになります(図1)。小節とは図のように4部音符4つ分を一まとめとして小節と呼びます(厳密には4/4小節の場合のみなのですが、ほとんど4/4小節なので気にする必要は無いでしょう。)。ハウスやテクノならばバスドラム(キック)が”ドンドンドンドン”と最初のドンから5回目分のドンが始まるまでを小節と言います。ハウスやテクノは1小節に4つのキックがあることから4つ打ちと言われています。しかし中には4つ打ちではないテクノもあるので注意する必要が有ります。
図 1: 小節
クラブミュージックの特徴として4の倍数小節ごとに曲が展開しています。ここでなんでもいいのでクラブミュージックを聴いてみてください。曲がなり始めたら、曲の先頭から四分音符ごとに数えてみてください。数え方「1,2,3,4,1,2,3,4,1,2...」と数えてもいいですが、ここではわかりやすいように「1,2,3,4,2,2,3,4,3,2,3,4」という風に小節数を数えていきましょう。
どうですか?4小節や、8小節ごとにメロディーや音色、ドラムなどが変化するポイントがあり、曲が展開していると思います。これはDJをすることで超重要なことです。
慣れてくるとどこが展開の変化するポイントか、わかるようになります。展開の変わり目で曲がかわると、しっくりきます。逆にそうでなければギクしゃくするでしょう。つまり、カットインは展開の変化するポイントを見つけろという事に尽きます。何小節で展開するかという感覚をつけることがDJには不可欠です。これからDJをやる時には常に小節を数え、どのように展開するかを予測するのがよいでしょう。
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